ワインの栓抜きスタンドをつくる

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まもなくクリスマスやお正月がやってきます。酒吞みにとっては繁忙期の到来で、連日連夜ビール・日本酒・ワイン・ウィスキー・焼酎とアルコール三昧の日が続きます。まあ酒吞みのなかには「一年中ずっと繁忙期だ!」というかたもおられるかもしれませんが。

さて、少し前になりますが、犬の歩行補助具をつくるプロジェクトに入れてもらって、構想から設計条件の諸元を決め、概略設計をして、実際に形になるまでを目の当たりにしてきました。自分が分担したのはおもに前半の一部ですが、久々にモノをつくってみて、目を悪くして以来どこかにしまい込んでいたモノづくりの魂が呼びおこされてしまったようです。(笑)
ということで少し早起きした日に、あり合わせの材料で簡単なモノをこさえてみました。

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■自転車部品屋の親父が考案したオープナー

カンパの製品カタログ

これはイタリアにある競技用自転車の部品メーカー、カンパニョーロ社の製品カタログです。ロードレーサーなどの競技用自転車を整備するための専用工具と一緒になぜかワインの栓抜きが掲載されています。この栓抜きはこの会社のロングセラー製品のひとつで、創業社長が1966年に考案したものです。

酒屋でオマケでくれるようなちゃちな栓抜きだと、スクリューが斜めに入ってしまい、ワインによってはコルクがボロボロに崩れたり、瓶の中のワインにクズが落ちてしまってイライラした経験は皆さんもおありかと思います。

この仕組みを考案したトゥーリオ・カンパニョーロという人は、天才的なひらめきをもった人でした。彼は創意と工夫を重ねて、それまでなかった独創的な製品をたくさん生み出してきました。
この栓抜きの特徴のひとつは、コルクの中心にぴたりとスクリューを挿すことができることです。正確な位置決めができるのは、筒のなかにセルフ・アライニングが仕組まれているからです。スクリューをコルクの栓に刺せたら、大きな二つのレバーを操作します。するとかみ合ったギアが動いて、コルクの栓をキュッと引き上げてくれます。
これを使えば、だれでも簡単にワインのコルク栓を抜くことができます。

■普及品でも機能は十分!

カタログには4種類の栓抜きが載っています。大きいブロンズ色の製品は、部材が全て金属製でゴージャスです。但し、お値段もそれなりの高級品です。右側の3つは携帯用の普及品で、主な主な部材はエンジニアリング・プラスチックでできています。携帯用なので軽いですが、高さは30センチほどあります。価格は金属製に比べると約半分と自家用で使うにはお手ごろな品です。

構造や使われている部品は両者まったくおなじですので、栓をあける道具として使うなら安い携帯用でも十分です。ともにハンドルを固定する部位のネジには、自転車のチェーリングをクランクアームに固定する部位に使われているネジと同じものが使われています。補修用にスモールパーツも用意されているのはカンパの製品ならではです。家庭でふつうに使う限り、ひとつ買えばたぶん一生使えます。

うちではフルボディの赤が大好物な酒呑みの財務大臣が、オレンジ色のプラスチックのものを愛用しています。とても使い易いのですけど唯一の欠点は、何かの拍子に倒れてしまいやすいことです。重心の位置が高いのでテーブルの上に立てて置いておくと、手がふれただけでバタンと倒れて倒れてしまいます。

■転ばぬ先のスタンド

そんな欠点を改良しようと、あり合わせの材料をつかって簡単な専用のスタンドをこさえてみました。


栓抜きスタンドの完成見本

台板になるような適当な大きさの木ぎれを切り出し、真ん中にM5のボルトが通る穴を開けます。ワイン抜きが自立するよう、ワインのビンの注ぎ口の外径に近い円柱状のモノをボルトで台に固定します。今回は、ホームセンターで売っているイレクターの継ぎ手が余っていたので、適当に削ってサイズをあわせて再利用しました。


台板の加工と表面保護のニス塗り

台板の表面にペーパーを当てて、汚れ防止のシーラーを塗って乾燥させます。最後にイレクターの継ぎ手をボルトで固定すればOK。

はい、トップでフィニッシュ・ラインを通過です。


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