(56)京都名物 鴨川のカップル 2分の1の法則 鴨川

京都の夏の風物詩といえば、祇園祭に鴨川の川床、鱧料理や大文字の送り火と、まぁいろいろあります。涼をもとめて夕暮れどきの鴨川の川辺にずらりと並ぶカップルもそのひとつ。

ところで、鴨川のカップルは、なぜ等間隔で座っているのでしょうか?
長年にわたる研究の結果、その理由を解明できましたので、図をつかって簡単にご説明いたしましょう。

図  京都名物 鴨川のカップル の形成過程

まず、図の一番上に示した最初に来たカップルには、一番乗りの特権があります。広い河原のなかから、景色のよい場所や自分たち好みの場所を自由に選び、川に向かって腰をおろします。
次に来たカップルは、先住者である最初のカップルからほどよい距離をおいた場所を選び、仲良く並んで座ります。
3番目のカップルになると、場所を選ぶ自由度が小さくなりますが、それでも先にいるカップルから適当な距離を保とうという心理がはたらいて、左右の隣人たちからほぼ等間隔になる場所を選びます。
同じようにして4番目以降のカップルも、既に陣取っているカップルのちょうど真ん中あたりに語らいの場を見いだします。

あとはその繰り返しで、カップルとカップルとの間隔はどんどん狭くなりますが、それでも夜のとばりの降りるころまでには、等間隔で並ぶ京都名物の出来上がりです。

両隣りと距離を保とうとするこのような陣取り合戦が繰り返された結果、鴨川名物である等間隔で並ぶカップルの風景が生まれるわけです。
これを「京都名物 鴨川のカップル 2分の1の法則」と呼びます。


■Memo

・鴨川/京都市
・撮影:2000/04、旧版公開:2000/07/20、改訂版公開:2017/03/05

デジカメが広く普及する以前、つまり20世紀のころまでなら、夕暮れの鴨川でカップルのいる方向にレンズを向けても、訝しがられたり咎められることは、まずありませんでした。 仕事で撮影しているプロの人や調査の人だとか、写真好きのアマチュアのおっさんだと思われていたのでしょう。

実際、陽が落ちて光量の少なくなった夕暮れ時を撮るのは、それなりのテクニックと明るいレンズ、高感度フィルム、増感処理などが必要でした。
ところが21世紀になってデジタル一眼が普及しだすと状況が一変します。暗いシーンに強いデジイチを手にして、鴨川名物や夜景を撮ろうとするカメラマンが急激に増えたようです。

なにごとも裾野が広がると、よからぬ人やろくでもない人や混入するのは、世の習い。カメラの感度設定を上げて対岸から超望遠で撮っているのを通報され、京都市の条例違反で検挙されたというニュースもときどき耳にします。

というようなご時世ですので、「鴨川のカップル 2分の1の法則」をカメラに収めようとする方は、誤解されて通報されないようご注意くださいませ。


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