(57) 篝火に照らされて 錦川

錦帯橋の近くで行われる錦川の鵜飼。この鵜飼がはじまったのは、今から約370年前の寛永年間と伝えられています。錦帯橋を築造した名藩主として知られる旧岩国藩の第三代藩主吉川広嘉が、まだ若かりし頃です。
このように歴史のある鵜飼ですが、その後、長く途絶えてしまい、昭和27年に観光鵜飼として復活されました。

川を上下しながら鵜と鵜匠が繰り広げる息のあった妙技は、黄昏どきから2時間以上もの長丁場に及びます。
屋根舟に乗った観光客が、鵜飼見物に満足し、川魚料理に舌鼓をうちながら、ほろ酔い気分にひたっている頃、鵜舟は少し離れた浅瀬の岸に乗り上げて、しばしの休息をとります。川岸には、裏方さんが待ち受けていて、鵜を休ませたり、篝火に薪をくべて鵜飼のフィナーレに備えます。

ひと休みを終えた鵜は、鵜匠とともに再び川を下り、見物客の待つ錦帯橋のところに集結します。そして鵜舟を川幅いっぱいに横一列に並べ、一斉に漕ぎだして鮎を一方の岸に追いつめる巻き狩り「総がらみ」と呼ばれる漁法が披露されます。
この総がらみ、現在では鵜飼のフィナーレを飾る見せ場として行われていますが、本来は、貴賓客に敬意を表する儀礼なのだそうです。


Memo

・錦川・山口県
・撮影:1998/08
・旧版公開:2000/08/02、改訂版公開:2017/08/23


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