(83)溺れるモノは・・・ 保津川

「溺れるモノは藁をも掴む」という諺をご存知だと思います。
実際、溺れている人はパニック状態に陥っていることも多く、助けようと近づいても、ナニをしでかすかわかりません。ほかに安全な救助方法がなく、どうしても泳いで助けに行かねばならない場合は、なおさらのことです。

さて、画面右側の青ヘルは溺れている人。それに向かって泳いでいる黒ヘル・黒のウエットスーツの人(自称、黒ずくめで密漁者みたい)は、おねーさんですがスキューバ・ダイビングの達人です。

こういう場合の基本的な対処法として、溺れている人の様子を観察しながら、背面から慎重に接近します。もし、パニック状態でしがみついてくるようなら、顔に水をかける などして体を捕まれないようかわします。場合によっては、殴る!蹴る!という荒技もつかい溺れている人の背面に回り込みます。

そして、PFD(ライフジャケット)の両肩を後から掴み、暴れるようであれば、さらに膝で背中を蹴りあげて羽交い締めにして、岸へと向かうのであります。これを「コンバット・スイミング」というのだそうです。

そして、水難救助で最も大切なことは、

1.セルフ レスキュー ファースト
2.チーム レスキュー セカンド
3.ビクティム(要救護者)レスキュー サード

という優先順位の厳守です。

たとえ目の前で人が溺れていても、自分自身とレスキューするメンバーの安全が確保できない限り、ビクティム(要救護者)のレスキューに取りかかってはイケナイ! というレスキューの鉄則です。
ク-ルなようですが、溺者を救助しようとして生じる二次災害を避けるための基本です。

それからこんな言葉も教わりました。
”best rescue is no rescue”
川での救助行動というものは難しく、二次災害のリスクも高いので、水難事故を起さないことが一番! だということです。


Memo

・大堰川/京都府
・撮影:2001/05
・旧版公開:2002/05/28、改訂版公開:2017/09/02


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