河内の屋根つき橋 麓川 intro

四国山地の山あいを縫って流れ、大洲を経て長浜で伊予灘に注ぐ肱川。その支流のひとつ麓(ふもと)川が流れる内子町には、屋根つきの小さな木橋が架かる山里がある。

橋が架けられてからもう70年ほどになる。杉皮で葺かれた屋根によって橋は雨から守られ、朽ちることなく永らえてきた。雨露がしのげる橋は、農作業の合間の休憩場所やかつてこの地で生産された木炭を出荷するときの一時的な貯蔵場としても重宝された。さらに、この橋のたたづまいは山里の風景を風情あるものとしてきた。

屋根の葺き替えや修繕に手間や費用がかかることから、一時、トタン板に取り替えられたこともあったという。しかし、山里の風景と調和した屋根つき橋の良さを知る地元の人々によってもとの姿に戻され、いまでも大切に使われている。

山里の暮らしから生まれた文化財ともいえる屋根つき橋を訪ねて、内子のまちから麓川を遡った。

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