鶴江の渡し 櫓継ぎ式 松本川 intro

萩のまちは、松本川と橋本川の流れに挟まれた三角州の上にある。まちに出入りするには、どこかで川を渡らねばならず、江戸時代には10箇所前後の渡し場が設けられていた。明治になってから、川には次々と橋が架けられ、それとともにほとんどの渡し場は姿を消していった。
鶴江(つるえ)の渡しは、藩政時代の名残を伝える唯一の渡し場である。櫓こぎの木造和船がゆっくりと川面を横切っていく様子は、どこかのどかで懐かしい風景でもある。

渡し場は松本川の河口近くにあり、西岸の浜崎町と東岸の鶴江地区の間、およそ80メートルを約3分で結んでいる。1932年の市制施行時に渡しは市道として認定され、市営の渡し舟として運航されている。渡し守は市から委嘱された地元の人が務めており、舟を操る櫓が代々引き継がれてきた。

2000年3月末、四半世紀もの長きにわたって渡し場を守ってきた船頭の江山さんが引退することになった。渡し守としての最後の日は小雨模様となった。渡し場では後任の船頭さんへ櫓を託す『櫓継ぎ式』が行われた。


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