水のシーズンは、水難事故が多発する季節でもあります。
昨年の7月初旬に「水神さまのいる川辺」に書いたお水神さまの行事を見に行ったときに目に入った捜索依頼のチラシ。川岸に係留されていた笹舟(川舟)のなかに投げ入れられていました。
6月21日(日曜日)午後5時ごろ
筑後川上流の大分県日田市で
川を散歩中に行方不明になりました。
男性 *5歳
身長 160cm
服装 カッパとズボン
お心あたりの方は、もよりの警察署までご連絡ください。
お願いいたします。
事故の発生からちょうど1年が経過しました。その後のことが気にかかったので、地方新聞の記事データベースを検索してみました。
行方不明になられたのは高校の先生だそうですが、検索で得られた情報は、水難事故を報じた記事のみで、無事発見あるいは不幸にもご遺体で、といった続報は見当たりませんでした。
川では、水難事故で毎年250人前後の水死者がでている模様です。このサイトの記事でも何度か書いていますが、増水して流れの速くなった川は、普段のおだやかな川とはまったく別のものです。流れに足元をすくわれたときはもう手遅れです。くれぐれもご注意のほどを。
Memo
・福岡県・筑後川
・撮影:1998/07
・旧版公開:1999/06/25、改訂版公開:2017/04/27
・流速が2倍になると流れの持つパワーは2倍の2乗倍、つまり2×2で4倍になります。流速が3倍だと9倍にもなります。
・浅いからたぶん大丈夫!という判断ミスが事故を招きます。水の流れがもつ力、侮るべからずです。
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