(22)六郷水門 多摩川

羽田空港に程近い多摩川の下流、大田区の一画に六郷(ろくごう)というまちがあります。住宅にまじって町工場が立ち並ぶ下町で、西六郷少年少女合唱団で有名なところです。まちの様子は、合唱団の愛唱歌『ぼくらの町は川っぷち』に、こんなふうに歌われています。

♪ ぼくらの町は かわっぷち
       えんとつだらけの町なんだ ♪
          (作詞・峯陽、作曲・林光)

そんなまちのかわっぷちにある六郷水門。
ゲートの操作室がある水門の上半分は、泥饅頭を積み重ねたような形をしています。おまけにゲートを支える2本の柱の先端が鬼のツノみたいに飛び出していて、インパクトのあるちょいとイカツイ格好をしています。なんでも、ドイツ表現主義と呼ばれるデザインなんだそうです。

この水門がつくられたのは、昭和6年(1931年)のことで、もう90年近くもこの場所に佇んでいます。関東大震災級の地震にも耐えられるように頑丈なつくりにしたのか、それとも忍びよる軍国主義への歩みを先取りして砲台にも転用できるようにしたのか、通りすがりのオッサンは知りません。

ところでこの水門、変わっているのは外見ばかりじゃありません。
水門の中央には3連の転落防止柵があります。同じような柵は堤防側にもあり、それをアップでみると、ご覧のとおり。

「郷」のまわりに「ロ」の字9つが並んでいます。
凝ったいい仕事をしてますねぇ。


Memo

・多摩川/東京都
・撮影:1994/04
・旧版公開:1999/08/04、改訂版公開:2017/05/04


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