日田盆地を流れる筑後川は、古くから三隅(みくま)川の名で呼ばれ、鵜飼や簗場などによる鮎漁が行われてきました。
日田市の中心部、三隅川に沿った温泉街の近くで見つけた魚屋さん。店先には大きな水槽がしつらえられており、商品台に魚を並べているふつうの魚屋さんとは雰囲気がかなり違います。
店のなかをのぞくと「川魚販売卸小売」とかかれた木の古い看板と大きな冷蔵庫が目にとまりました。三隅川でとれる川魚を専門に扱っている魚屋さんで、卸のほかに小売りもしているようです。
水槽のなかには、でっかい鮎がたくさん泳いでおり、「大鮎300円」の張り紙が。訪れたのが秋でしたので、時節柄ちょっと錆びている落ち鮎ですが、それにしても大鮎の名に恥じない大きさです。
三隅川や花月川など多くの川が集まる水郷日田、川の恵みと天領としての歴史が漂うまちかどの光景です。
Memo
・三隅川/大分県
・撮影:1994/11
・旧版公開:1999/09/21、改訂版公開:2017/05/12
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