訓練時間もかなり経過し、熊次郎もそろそろお疲れのようです。おさらいを兼ねて本日の総仕上げをして、本日は終了といたしましょう。
場所は、先の第3階梯で使った流れの緩やかな細流が少し拡がったところでやります。ただし、前回はロープによって岸から確保されていましたが、今回はロープなしです。でも救命胴衣を着けていますので、もし溺れてもしばらくは浮いていられます。浮いていれば、そのうち誰かが助けてくれます。
また、ロープがなくなったので泳ぐ距離も長くなります。
棒きれの遠投を繰り返すこと5~6回。訓練の手順は、ワン公もすっかり理解していますのでスムーズにすすみます。
この場所はコンクリートブロックの護岸ですが、いわゆる「2割勾配(垂直方向と水平方向の比が1:2の勾配)」と呼ばれる比較的ゆるやか傾斜となっています。さらに熊次郎君、護岸を直登しないで斜め45°の角度で登るので、河岸の傾斜はさらにゆるくなり楽勝で上陸できます。
ところで、ラブラドールレトリバーの尻尾は、「オッターテイル(カワウソの尻尾)」と呼ばれ、その名のとおりカワウソの尾ととてもよく似ているそうです。根元が太く先っぽに向かって細くなっていきますが、上陸の様子を見ていますと、ひと振りふた振りすると、尻尾についていた水がロープ状になって宙を舞い、水切りは抜群にヨイようです。
残念ながらカワウソは、日本の川からは絶滅してしまったようですが、カワウソのかわりに各地の川を泳げるよう、訓練を積み重ねていこうと思っています。
さて、本日の訓練の合否判定は如何なモノでしょうか? 自分の尻尾で判定結果を示しています。
次回は、ちょいと河岸をかえて中流か上流にでもいってみましょう。
Memo
・佐波川/山口県
・撮影:2001/07
・旧版公開:2001/07/11、改訂版公開:2017/10/26
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