北九州市を流れる紫川で、子どもたちが参加する「紫川大冒険」というイベントが開催されると聞き、最終日の8月某日、訓練?を兼ねてイベントの様子を偵察にいってきました。
この「紫川大冒険」は、北九州市の建設局と教育委員会がすすめている「紫川水先案内人育成事業」の一環として開催される子どもの冒険旅行です。紫川の源流から河口に向けて、5日間かけて徒歩やカヌーで下ります。大人の引率者や安全確保のためのボランティアの高校生が同行しますが、保護者の同行は許されていません。夜は川沿いにある学校などの運動場にテントを張り、食事も自炊が中心といった内容で、いまどきの子どもたちにとっては、心身ともにけっこうハードな川体験となるようです。
「大冒険から家に帰ってくると子どもが変わった!」というのが去年参加した子どもの保護者の言葉だそうです。
さて、最終日は下流の10キロばかりをカヌーで漕ぎ下る行程です。われわれは出発地点の数キロ下流にある堰のところで、ウォーミングアップを兼ねて水泳をしながら一行の到着を待ち受けておりました。
ほどなく、カヌーに乗った子どもたちが到着しました。
熊次郎も初めて見るカヌーに興味シンシンといったところです。水面に浮遊する物体は、とりあえず口にくわえて岸に持って帰るように教え込んできましたが、相手がでっかいカヌーではそういう訳にはいかず、棒きれでもなく人でもない変な物体の動きを観察しながら、周りを泳ぎ回っておりました。
川辺にある公園で昼食を共にし、堰のところなどで偵察をくりかえすうち、顔なじみもできました。途中の河岸に設けられた給水地点で待っていると、巧みに艇を操って近づいてきます。
熊次郎は水面をゆく子どもたちのカヌーをうらやましそうに眺めておりました。訓練が完了した暁にはおまえもカヌーに乗っけてやるからなということで、今日のところは納得いただいた次第です。
Memo
・紫川/福岡県
・撮影:2001/08
・旧版公開:2001/08/19、改訂版公開:2017/10/28
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