半年をかけて川で泳ぐ訓練を終えた熊次郎ですが、休む暇もなくさっそく実戦に駆りだされました。場所は島根県西部を流れる高津川です。西中国山地から流れ出て益田市で日本海に注いでおり、あまり知られていない川ですがトップクラスの清流です。
今回の遠征は教官殿が念願のカヤック(ファルト・ボート)を買ったので、その進水式に無理矢理ご招待されたというのが実状です。
教官殿は自分が遊ぶのに夢中で、熊次郎はほったらかし。ならばということで熊次郎は、カヤックを獲物に見立て追尾することにしたようです。
瀬と淵の間をカヤックを追って何回も下ったりのぼったり。流れにのったときの獲物のスピードにはなかなか追いつけないようです。しかし、旋回性能はヘッポコ教官の操るカヤックよりも熊次郎のほうが百倍上手。総合的な運動性能はええとこ勝負といったところでしょうか。
そんなことをしているうちに熊次郎も流れにのるコツを掴んだようで、ついに下りでも頭を並べられるまでに。ワン公に負けじとばかり、教官もパドルに力が入りますが、いかんせんそこはヘッポコ。
力を入れすぎて水面にパドルを引っかけ、数秒後にはバランスを崩してあっけなく沈。まだ少し冷たい流れのなかで、ギャラリー期待どおりの浸水式と相成りました。
Memo
- 高津川/島根県
- 撮影:2002/04
- 旧版公開:2002/04/15、改訂版公開:2017/10/30
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