川西池田駅 冬の朝

川西池田駅に進入する上り列車

8時46分、1726列車が上りホームに滑り込んできた。
ホーム端にでた助役(駅長?)が敬礼で列車を出迎える。機関車のスノープロウには雪が張りついている。早朝の丹波は雪模様だったのだろう。
C5795【福】のデフ上端には、金沢在籍時に取付けられたアーチ型のツララ切りがそのまま残されている。

【1967年12月頃 撮影】

出発を待つ機関車

川西池田駅には1分間停車する。
蒸気牽引列車として最後まで残った1726列車の機関車は、福知山機関区所属のC57が交代で担当していた。この日の機関車はC57128【福】である。

左の側線に留置されているDD13は、朝、尼崎港から下り821列車を牽いてきた尼崎港線用の機関車である。尼崎港線は、川西池田と尼崎港の間を朝夕1往復ずつ運行していた。

朝のひと仕事を終えたDD13は、この東側の側線でひと休みしてから、たしかもう1~2本あとの上り列車でディーゼル機関車の次位に連結されて宮原へ回送されていた。

【1967年11月頃 撮影】

川西池田駅に停車中の上り1726列車

この日の機関車はC5711【福】で、近畿では珍しかった門鉄デフがついていた。
この機関車は、京都と博多を結んでいた往年の特急「かもめ」の専用機だった。きれいに手入れされていて、特別急行列車を牽引した機関車の華やかさと威厳が漂っていた。

【1968年1~2月頃 撮影】

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